人工透析の初期に起きた種々の体験談|改善&悪化した症状等

腎臓病の最終治療といわれる人工透析、その開始後に起きた幾つかの出来事、症状改善・悪化したことなどを紹介します。

透析は痛いし、透析中に血圧が低下したり様々な現象が出たりもしますが、これに負けずに頑張る人が大勢います。

なお、この体験談は糖尿病の合併症の一つである腎症が悪化して人工透析に至ったものです。

スポンサーリンク

人工透析に至った概要

家内は2019年2月に糖尿病の発症が明確になり、これまで3人の医師の治療を受けましたが腎臓病の発症・悪化を防ぐことは出来ませんでした。

この間、残念なことに医師からの腎臓病への注意喚起が無く、私共も注意力が劣っていたことでした。

腎臓病悪化が明確になったのは2020年7月でクレアチニンが「2.54」になっていました。

この時点で腎臓病のかかりつけ医は、おおよそ6ヶ月後に人口透析が必要になるだろうと言い、人工透析回避に努力しようとは言葉はありませんでした。

そして、降圧剤・利尿剤の投薬、食事療法を続けましたが、それでも悪化し続け2021年11月初旬から血液透析を開始することになりました。

なお、この時点においては以下のような血液検査値、症状が出ていました。

【血液検査等の値】
 クレアチニン:6.06
 尿素窒素  :120.1
 eGFR   :5.8

そして症状で明確に記載できるのは次のようのものでした。

【症状】
 ・肺に水が溜まっている
 ・心臓周辺にも水が溜まっていて心臓が肥大している
 ・太腿から足先までのむくみがある
 ・顔、背中、腕、足にかゆみがある

これらの症状は腎臓機能の低下によるものですが、水の溜まり・むくみ対策は利尿剤の処方のみで殆ど改善せず、かかりつけ医の無力を感じたものです。

本当に利尿剤しか方法は無かったのかと?
 

人工透析4ヶ月で改善したこと

人工透析を開始して4ヶ月経った頃に、家内が肺の水と心臓周辺の水が減少したと医師から話があったと言うので、医師に申し入れレントゲン写真を見せて貰った。

医師から写真に基づき詳細の説明を受け、肺の水・心臓周辺の水の減少を確認し、心臓肥大の減少も説明を受けた。

【改善したこと】
 ・肺に水が溜まっている⇒大幅に減少した
 ・心臓周辺にも水が溜まっていて心臓が肥大している⇒水及び心臓肥大の減少
 ・太腿から足先までのむくみがある⇒むくみは殆ど無くなった

人工透析で上記の症状が改善し喜んでいますが、一方では人工透析に入る前にこれらを改善できなかったのかと改めて思いました。

人工透析4ヶ月で悪化した症状など

家内の人工透析は火・木・土曜日のペースで週3回行われています。

透析は注射針を2本穿して血液を循環させ水分を除去していくのですが、注射跡が炎症したり、膿んだりすることがあります。

何しろ片腕に週6ヶ所、1ヶ月では24ヶ所に注射を穿すわけで感染、炎症、ただれなどが出るのです。

現在、家内は黄色ブドウ球菌の感染とただれで皮膚科の治療を受けています。

家内は今、この症状が出ていて本当にかわいそうでなりませんが、透析を止めるわけにはいかず皮膚科医のお世話になりながら透析をしています。

その他には、透析中の血圧低下(最高血圧が90ぐらい)があり所定時間前に終了することがあります。

これは透析の除水量との関連、体重管理などが関係し、自宅で飲む水分量・体重管理などに苦労しています。

透析患者の血圧は、血管中の水分が大きく影響するようで、血圧降下剤の服用も含め日々の管理が重要なのです。

感想

この記事は人工透析を始めて4ヶ月が経過した頃に、改善したこと、悪化したことを記載していますが、透析は一生続く治療であり、この先に何が起こるのか一抹の不安を持ちながら家内を見守っています。

腎臓病は本当に治せないのか、透析を回避する方法は本当に無かったのかとの想いもあります。

日本の透析患者は約35万人、総治療費は概算2兆円といわれており年々増加傾向にあります。

健康保険を圧迫し続ける病気の一つであり、一日も早い回復治療の確率が求められています。

このような病気は、医者任せにしないで国家的な対策が必要とも思えてなりません。

透析に至る原因は、1位が糖尿病性腎症、2位が慢性糸球体腎炎、3位が腎硬化症となっていますが、日頃からの節制、健康診断などが如何に大切であるかを今は痛切に感じます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする