糖尿病網膜症で失明を防止するレーザー手術-1回15~20分

家内が2月末に糖尿病合併症で入院して8ヶ月半、やっと糖尿病網膜症のレーザー手術(網膜光凝固術)に漕ぎ着けました。

この手術は視力の回復というよりもこれ以上の悪化を防ぎ、失明を回避するのが目的です。

これまで診察を受けた眼科医は3人目(3病院目)、途中大病院で手術の拒否をされ時間の浪費で病状の悪化も多少あったようにも思われますが、3病院目に技術の高い医師に遭遇しました。

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家内の糖尿病網膜症の進行レベルは7段階の「4」

眼科3箇所目のR病院で診察を受けた家内の糖尿病網膜症の症状レベルは7段階の「4」でした。

それは次のような段階に分類されるようです。

1.血液の流れが悪くなり、網膜に小さな出血が出現
2.血液の不足部位(無血菅野)に非常に出血しやすい新生血管ができる
3.症状によって網膜に浮腫が起こり視力が低下し始める
4.新生血管から眼内に噴出するように出血する(硝子体出血)
5.眼内にかさぶたのような膜(増殖膜)ができる
6.増殖膜が網膜を引っ張り、網膜剥離が起こります。
7.最終的には失明となる

これらから家内の症状は、末期状態のやや手前に位置する状態ですが、手術が上手くいけば失明は免れると期待しています。

レーザー手術の概要

眼科学会が発表している糖尿病網膜症の治療で行われるレーザー手術を要約すると次のようになります。

糖尿病で血糖が高くなると網膜の血管が損傷し、詰まりや変形が生じ酸素不足になります。

その酸欠状態が続くとそれを補うために新しい血管(新生血管)が生まれますが、新生血管はもろいため出血しやすく、眼球で必要な血液が不足になり目の機能を失っていきます。

従ってレーザー手術は、この進行悪化を防ぐために行う手術で、新生血管を減らしたり、新たな出現を防止するのが目的です。

なお、この手術では全体の網膜を守るために、焼かれた新生血管近くの正常な網膜の一部が犠牲になります。

レーザー手術の準備と実施要項

レーザー手術の準備は手術(10月10日)の3日前からの目の消毒(目薬1日4回点眼)で始まりました。

第1回目の手術の準備と日程

・手術の3日前から目の消毒のためヘガモックス点眼薬を1日4回点眼します。
・右目のレーザー手術(点眼開始4日目・・・午後5時30分開始予定)
・左目のレーザー手術(点眼開始5日目・・・午後5時30分開始予定)
・手術の経過診察(点眼開始6日目)

手術当日の概況

手術は一般の診察が終了した後なので午後5時30分の予約となっていました。

手術の初日は、午後5時に病院に到着し受付をしましたが、この時点で一般の患者は20人ぐらいいたので、手術は相当遅れて始まるように思いました。

5時30分頃に呼ばれて右目に印を貼り、視力・眼圧などの検査があり、途中待ち時間があって一般患者の残り人員に合わせ麻酔が始まり、6時27分頃に一般の診察が終わり即手術が始まりました。

手術は約20分かかり、最終的には支払いも済ませた時点では、7時になっていました。

それにしても、ここの先生はよく働くと思いました。

手術後は眼帯を付けたまま帰宅して、眼帯は翌日の朝に取ってよいとのことでした。

眼帯を取った後の目には、赤く充血したような跡が白目にありましたが、3~4日で無くなるとのことでした。(事実そのようになりました)

なお、2日目の左目の手術は台風19号襲来の日で、患者数も少ないとのことでやや早めに行きましたが、終わった時間は殆ど変わりませんでした。

翌日は、左右両目の経過診断があり、手術は上手くいっているとの診断で安心したものです。

第2回目の手術の概況

第2回目の手術は1週間後に行われ、1回目の手術とほぼ同様の手順で行われましたが、手術時間が15分程度に短縮し、両目ともに手術は成功し、予定していた3回目の手術は不要となりました。

今後の課題

今回のレイザー手術は、新生血管の減少、新たな出現を防止するのが目的で手術は成功しました。

従って、今後は経過観察と白内障手術などの次の手が考えられますが、それは10月30日の診察で明かされるかもしれないと思っています。

まとめ

糖尿病網膜症の「4/7段階」レベルの家内は、両目ともに2回のレーザー手術を受け成功しました。

手術は1週間の間を開けて行われ、手術時間は1回当たり15分~20分でした。

当初は、3回の手術予定でしたが2回で無事成功しました。

後は、これ以上の悪化を防ぎ失明を防止するのが願いなので、上手くいってくれるよう祈るばかりです。

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