糖尿病で一番怖いのは合併症(壊疽、網膜症など)、そこに至る前兆として神経障害の症状が出ますので、それを見逃さず対策を行えば合併症から逃れることが出来ます。
この神経障害は比較的分かり易い症状なので、幾つか紹介したいと思います。
軽症の糖尿病の方や糖尿病が気になる方は、この前兆の症状に気配りしていれば、合併症対策が早めに行うことが出来ます。
目 次
体験に基づく糖尿病の神経障害の症状
残念ながら私の家内(当時71歳)は、神経障害の前兆があったにもかかわらず、糖尿病の知識が無く病院嫌いも相まって壊疽や網膜症になってしまいました。
家内、そして私たち家族に知識があったなら合併症を防げ、苦しい手術も不要だったのにと思っています。
故に、まだ合併症まで悪化していない糖尿病の方や糖尿病が気になる方は、ぜひ合併症の前兆症状に気を付けて頂きたいと思っています。
足の壊疽を引き起こす前兆症状の一例
家内は足の壊疽で左膝下約10cmの所を切断手術しました。
ここまで至る前兆としては、主に以下の前兆が半年ぐらい前からありました。
・階段を登るのが辛くなり息苦しくなった
・足の指や踵(かかと)など体重がかかる部分が歩くと痛い
結果論ですが、この時点で病院での診察をしていれば壊疽は防げたものと思っています。
糖尿病網膜症の前兆の一例
家内は糖尿病網膜症にもなってレーザー手術や硝子体手術を行いました。
この網膜症の前兆としては、1年ぐらい前から次のような症状が出てきました。
・テレビの文字が見えづらくなり、字を読むために1mぐらい近づいて見ていた。
この時点で私は白内障かなと思い眼科に行こうと言ったのですが、病院嫌いの家内は行こうとはしませんでした。
結果、盲目防止のために手術をしましたが、現在の視力は、0.02程度で新聞の文字は読みとれず、テレビもかすかに見える状態です。
痛みに対して鈍感になることもある
家内は胆石で胆嚢が10cmgらいまで腫れて炎症を起しても痛みを感じず、医療が遅れたことがありました。
医師によれば、これも糖尿のせいで神経が鈍感になっていると言っていましたので、間違いないと思います。
合併症にならないためには神経障害の症状が出たら即診察
私の家内が合併症を引き起こしたのは、病院嫌いであったことが最大の理由です。
病院で血液検査をすれば一目瞭然であり、血糖値のコントロールはさほど難しくないので、合併症は避けられたはずです。
糖尿病の合併症防止は、神経障害の予兆に気配りして、早目の病院診察と血糖値コントロールがポイントになります。