腎臓機能の良否を示すクレアチニン値、病院治療を続けていても上昇(悪化)していくことがありますが、これは薬の副作用による可能性があります。
腎臓病は高血圧、糖尿病などによって発症するケースが結構ありますが、高血圧や血糖値を下げる薬の中には、クレアチンを上昇させる副作用を持ち合わせている薬もあるのです。
しかし、高血圧や糖尿病の薬を止めることは行い難く、悪くすると人工透析を行わざるを得ないことになります。
目 次
クレアチニンは薬の副作用で上昇
私の家内は糖尿病で入院6ヶ月を経て現在通院治療を続けていますが、この2年間でクレアチニンは2.58上昇(1.27⇒3.85)し、今は腎臓病の治療も受けることになってしいました。
この間、担当の医師(入院中及び通院では医師は変わっている)は、腎臓悪化に対して治療らしきもののは行わず、最近になって3人目の医師が始めて腎臓悪化と治療の必要性を説明し治療を開始したのです。
このように治療中に徐々にクレアチニンが上昇していっても無関心の医師がいることには驚きですが、血液検査でクレアチニンが上昇しても、腎臓病が医師の専門分野以外であれば放置されれることが有るのだと始めて知りました。
こんな病状悪化は、患者の責任(体の問題、生活の問題)でかた付けられますが、患者側としては治療中なのに何で悪くなっていくのと思うのも当然で、結果医者任せにしてきたことを後悔するのです。
そこで色々調べていくと殆どの薬には副作用があり、特に高血圧や糖尿病の薬にはクレアチニンの上昇(腎機能の悪化)を促進する薬が多いことも分かりました。
通常、私たちは高血圧や糖尿病の薬で腎機能が悪化して、人工透析に近づいていくなど知りません。
医師もこのことには殆ど触れずに、相当悪化した時点で人工透析の話をするようになります。
従って、私たちは自己防衛のためにクレアチニンを上げない対策が必要なのです。
クレアチニンを上昇させる可能性のある薬の例
これから紹介する薬は、家内がいま服用して薬のみですが、私たちは医師から処方されている薬にどのような副作用があるか知って、今後どのような病状悪化の可能性があるか感度を高めておく必要があります。
そうしないと私どものように家内の腎臓が相当悪化してから気が付いたように、手遅れになる可能性があるからです。
では薬の副作用の調べ方ですが、最近の薬は処方時に「薬の説明書」が添付され、そこには主な副作用が記載されています。
しかし、説明書に全ての副作用が記載されているわけではありません。
すべての副作用を知りたければ、例えば「日経メディカル」等で調べることができます。
日経メディカルは、WEBで薬名を入力して検索すれば簡単に探すことができますよ。
ただ、記載されている副作用が服用している全ての患者に出るわけではなく、一部の人に出る可能性があるとのことなのです。
降圧剤でクレアチニンを上昇させる可能性がある薬
家内が服用している血圧を下げる薬には、血圧のみに効果がある薬と狭心症や利尿の効果がある薬があります。
血圧のみに効果がある薬は2種類服用していますが、その内の1種類にクレアチニンを上昇させる薬があります。その薬が以下です。
・アジルバ錠20mg
高血圧及び狭心症防止薬でクレアチニン上昇の可能性がある薬
血圧を下げ狭心症の予防効果のある薬ですが、クレアチニンを上昇させる可能性があります。
それが以下の薬です。
・ノルバスク錠5mg
・アダラートCR錠20mg
降圧と利尿効果のある薬でクレアチニン上昇の可能性がある薬
血圧と利尿効果のある薬ですが、これらの薬にもクレアチニン上昇させる可能性があります。
それが以下の薬です。
・アルダクトンA錠25mg
・ラッシック錠40mg
利尿効果のある薬でクレアチニン上昇の可能性がある薬
尿を出しやすくして腎臓に水が貯まらないようにする薬ですが、クレアチニン上昇の可能性がある薬。それが以下です。
・サムスカOD錠7.5mg
コレステロールを下げる薬でクレアチニン上昇の可能性がある薬
コレステロールを下げる薬にもクレアチニン上昇の可能性があるとは驚きですね。
・クレストール錠2.5mg
まとめ
家内が糖尿病で病院治療を続けている内にクレアチニンが徐々に上昇(腎機能が悪化)していったが、その過程で腎機能悪化に対して医師の治療や指導が全くなかったのでWEBで調べてみた。
そしたら服用している数種類の薬にクレアチニン上昇の副作用があることが解り、病院治療を続けていても人によっては腎機能が悪化し、悪くすると人工透析が必要になるまで悪化していく可能性があることが解った。
その後、病院を変えて腎臓病治療(降圧、利尿促進、食事療法)を行うようになったが、薬を減らすことは出来ず、クレアチニンはかろうじて小康状態を保っている。
多種類の薬を服用している場合は、必ず薬の副作用を調べ治療中でも腎臓等を悪化させてしまう可能性があることを知って、自らもその悪化防止に努力しないと私どものように後悔することになる。
決して医師任せにしてはならない!
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