糖尿病で重症化した状態といえば三大合併症(網膜症、神経障害、腎症)ですが、私の家内は治療も虚しくこれら全部を患い、ついに人工透析に至りました。
人工透析は1週間に3日ぐらいの頻度で一生続く治療、何とか避けたいと思っていたのですが残念でなりません。
糖尿病性腎症から人工透析に至る経緯
私の家内が重症の糖尿病になった最大の原因は、病院に行くことが大嫌いであったことだと思います。
2018年頃にテレビが見えづらい素振りを家内がしました。
これが糖尿病の前兆で「糖尿病性網膜症」になったと推定します。
この時に病院にかかっていれば、その後の合併症(神経障害、腎症)は防げたのかもと思います。
それから1年後(2019年2月末)に左足の「壊疽・・・神経障害」を見つけ、この時点で強引に病院に連れて行き足の切断手術になったのです。
この時点で腎症も進行しており「クレアチニン値:2.0」でしたが、医師からの特別な注意喚起はありませんでした。
足を切断した後も糖尿病の専門医に通院していましたが、腎症に対しては治療らしきものは無く(私たちも無知で意識せず)、腎症が進行しているのに腎臓病の専門医の治療を受けることはありませんでした。
そして、2020年7月に家内が息苦しさを訴えたので糖尿病の専門医ではなく、中堅の病院で診察を受けたら腎臓機能が悪化しており、その影響で肺に水が溜まり、半年後には人工透析の可能性があると医師から通告されました。
以後、腎臓病を意識しながら治療を続けましたがクレアチニン値は高くなっていきました。
2021年11月初旬にはクレアチニンも「6.0」を超え、入院・人工透析の開始となりました。
医師の人工透析宣告が6ヶ月後で実際は1年4ヶ月後になりましたが、現代の医学では腎臓病を治す薬が無く、残念ながらそれを証明する形となりました。
人工透析を本格的に実施するまでの手順
人工透析を開始するに当たって医師から次のような手順で進めると話がありました。
【準備段階】
「首カテーテルによる透析の実施」⇒「シャント設置手術による本格的な透析準備」⇒
「シャントの成長を確認し透析テスト」⇒透析専門外来に転院「本格的な透析開始」
【実際の日程】
11月10日:H総合病院入院
11月11日:首カテーテルによる透析の実施
11月17日:シャント手術
12月01日:シャントからの透析実施テストで成功
12月03日:転院J病院で面談
12月05日:H総合病院退院
12月07日:J病院で外来人工透析開始(週3日ペース)
今更ではないが反省点
2019年2月末に壊疽を発見して既に三大合併症の網膜症と神経障害の二つを患っていた家内、反省するには遅すぎたのですが、誰かの参考になれば幸いでありまとめてみました。
・毎年1回でも健康診断をしていれば糖尿病の重症化は防げた
・糖尿病では網膜症が一番早く罹る可能性が高い、従って目が見にくくなったら早目に
診察を受ける
※白内障の可能性もあるが早めの診察が必要
・例え網膜症になっていたとしても手術(家内が実施)で進行を止めることは可能です
・この時点で糖尿病の徹底的な治療と食事療法などを行えば、壊疽や腎症への進行を
止められる可能性はあります
・人工透析は一生続く治療(毎週3回・・・1回の透析は3~4時間)なので避けたかったが
残念な結果となった
いずれにしても糖尿病は三大合併症を防ぐべきでヘモグロビンA1cを「7.0未満」に止めるように努力することだと思います。
今、私は家内の失敗を目の当たりにしながら介護をしており、共倒れにならないようにヘモグロビンA1cを健常者の基準に近づけるよう日々努力しています。
ちなみに私のヘモグロビンA1cは2年前が「7.3」、食事療法などで現在の「6.5~6.7」に下げましたが、油断できない数値でもあり更なる改善の方策を探しているところです。
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