今、注目されている若返り抗老化物質「NMN」が、糖尿病予防に効果が期待できる可能性が出てきました。
糖尿病は三大合併症(網膜症、神経障害、慢性腎臓病)を誘発する恐ろしい病気ですから事前予防が必須です。
このNMNについては、米国ワシントン大学の今井眞一郎教授が先日テレビ朝日に出演し研究経過を述べていました。
目 次
NMNとは
NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)とは、生きていく上で必須のNAD+成分の一歩手前の材料で、多くの研究グループが抗老化作用を報告しています。
その中でも最先端を走る米国ワシントン大学の今井眞一郎教授が10月18日テレビ朝日に出演し、若返りや健康な体(小太りが良い)、糖尿病予防への期待などについて述べられていました。
なお、この研究に際しNMNを提供したのは開発元である「オリエンタル酵母工業(株)」です。
NMNが血糖値を低下させる
加齢によって血糖値維持に必要な物質(NAD)が膵臓、肝臓、脂肪、筋肉で減少することが分かっていて、今井教授等はマウスにNMN投与することで血糖値の低下を確認しました。
そしてNMNは薬ではなく予防のために使いたいと述べていました。
糖尿病が恐ろしいのは三大合併症を引き起こし完治しないから!
糖尿病は初期の時は治すことが出来ますが、三大合併症(網膜症、神経障害、慢性腎臓病)の一つでも発症すれば、三つの合併症の発症に繋がっていく可能性が高くなります。
例えば私の家内の場合、目が見えづらくなって(既に網膜症を発症)から神経障害になったのは比較的短い期間であり、それから腎臓病の懸念が出て治療を受けていたが、現在の医学では治すことができないと言われ、近い将来人工透析が必要と医師から宣告を受けたのです。
つまり合併症を起こすまで悪化すると三大合併症は時間の問題となるようです。
ここまで行くと一生治療が必要となり、食事制限や治療の労苦、膨大な治療費に苦しむことになります。
従って、糖尿病患者にとっては、血糖値を下げて合併症を引き起こさない治療法の確立や事前予防のサプリメントなどを欲するのは当然のことです。
それゆえNMNに期待するのも当然といえば当然のことですが、もし以上が出来上がると医療業界に大きな打撃を与える可能性もあるので、一筋縄ではいかない可能性もあります。
今井教授が薬ではなく予防と言ったことに対する勝手な想像
テレビにおいて今井教授は、NMNの活用は予防にと言っていましたが、恐らく次のような考えだと思われます。
・予防であればサプリメントなどの形で早く市場に出せるし、開発コストも軽減できる
・もし治療薬とするなら開発コストが膨大で期間(治験、薬としての承認期間)も
長期になるし、医療業界への影響が大きく険しい道が待っている
以上から予防と言ったものと思います。
既に発売されているNMNサプリメント
ところでNMNサプリメントは既に数種類発売されており、有名どころでは「日清製粉グループ」、「帝人」など、その他数社が発売しています。
価格は3000円台から数万円まで有り、使用した人の中では美容、睡眠、疲労回復などの効果があったとレビューしています。
しかし、残念ながら糖尿病の改善については、メーカーの功能にも使用者のレビューにもいっさい出てきません。
それは今井教授が言われているように、まだマウス実験で効果が確認された段階で糖尿病の人に知れ渡っていないからでしょう。
今は抗老化のために使用する人が殆どですからね。
まとめ
NMNが膵臓、肝臓などの活力低下を予防し糖尿病の改善の可能性が出てきました。
まだマウス実験での確認段階ですが、機能から考えれば可能性は高い。
今は抗老化としてサプリメントが開発され徐々に使用者は増えているが、糖尿病予防に効果があったとのレビューは見当たらない。
従って、糖尿病予防を期待したい人は、自ら効果を見るしかないと思いますし、サプリメントなので副作用は少ないと予想されます。