人工透析は重度心身障害に該当し身体障害者1級になりますので幾つもの福祉制度が利用できます。
この福祉制度を利用するには、身体障害者手帳の申請・交付が必須であり、透析が開始したら早急に申請するようにしましょう。
目 次
身体障害者手帳(1級)で利用できる福祉制度
人工透析者には身体障害者手帳(1級)が交付されますが、これに伴い主に以下の福祉制度が利用できます。
・市の特別福祉手当・・・市町村により異なる可能性あり
・医療福祉費支給制度(マル福)・・・医療費、薬代の軽減
・所得税及び市県民税の控除・減免
・自動車税の減免
・携帯電話料金の割引
・その他(JR・バス・タクシー料金の割引、他)
このように多くの福祉制度が利用できますので市町村の役所等で確認して申請しましょう。
身体障害者手帳の申請方法、交付日、適用開始日など
身体障害者手帳の申請・交付は市役所等の障害福祉課で行われます。
身体障害者手帳の申請方法
人工透析開始日が決まったら市役所等に出向き事前に必要書類を受取っておきましょう。
【身体障害者手帳の申請に必要な書類は2種類】
・身体障害者手帳交付申請書(障害者の写真が必要)
・身体障害者診断書・意見書(じん臓機能障害用←医師が記入)
上記の書類を市役所等で受取り、写真の準備をしておきます。
次に、人工透析が開始されれたら直ちに、担当医師に身体障害者診断書・意見書の記載を依頼する
※透析を開始しないと診断書・意見書記載を受け付けない病院もあります
※書類には障害程度等級の記載欄あります(これが決め手になることがある)
※上記書類の記載に1~2週間かかることがあります
※記載の手数料は約7,300円となります
【身体障害者手帳の申請の手順】
・病院から上記診断書・意見書を受取り市役所等に出向き申請手続きを行う
・必要書類の上記2種類を持って申請を行う
※審査・認定に約1ヶ月半かかる(ハガキ連絡あり)
身体障害者手帳の受取りに必要な書類等
審査・認定が決定し障害者手帳が出来上がる(申請のほぼ1ヶ月半後)とハガキにて連絡があるので受け取りに行きましょう。
障害者手帳受け取りに必要な書類
・届いたハガキ
・健康保険証(後期高齢者医療被保険者証)
・マイナンバー
・障害者の貯金通帳
貯金通帳は福祉費支給の手続きに必要になります(市町村により異なる場合有り)
なお、障害者手帳の受取に際しては、これにより利用出来る福祉制度の詳細を記載した「ガイドブック」を渡してくれるので良く読まれるようにしてください。
身体障害者障害手帳の交付日と適用開始日
身体障害者手帳の交付日は審査・認定の所要日数にて決まりますが、人工透析者の場合は医師の意見書に「障害1級相当」と記載されるのが殆どなので1週間程度で認定されるケースもあります。
私の家内の場合は、11月25日に申請手続きを完了し交付日は11月30日でした。
これにより適用開始は、交付日当月の初日となりますので11月1日からとなりました。
適用開始日は、交付日当月の初日となりますので11月1日からとなりました。
もしもですよ、私が申請を2日程度遅らせたとしたら恐らく交付日は12月初旬になった思います。
そうなったら適用開始日は12月1日からとなり、この1ヶ月の差は福祉費受給にも結構影響しますので、申請は素早くしなければなりません。
各種福祉制度の申請方法
身体障害者手帳1級の主な福祉制度は上記に記載しましたが、その主なものの申請方法を紹介します。
市の特別福祉手当
私が住んでいる市の特別福祉手当であり身体障害者1級手帳を持っている人に支給されます。
支給額:3,000円/月・・・(年2回に分けて振込みされます)
申請手続きは身体障害者手帳を受け取るときに障害福祉課から案内があります。
ちなみに我が家の場合は、その場で申請手続きが出来ました。
医療福祉費支給制度(マル福)
申請方法などの詳細はこのブログ内の以下の記事に記載してありますので、参考にして頂ければと思います。
ご参考⇒人工透析は医療福祉費支給制度【マル福】により治療費が大幅に軽減!
所得税及び市県民税の控除・減免
所得税などの控除・減免は確定申告をすることで税金の減額が可能となります。
身体障害者手帳1級を持っていれば、特別障害者に該当し所得の控除75万円を計上し税金が減額されます。
自動車税の減免
障害者本人が運転する場合や障害者と生計を同一する人が、通学、通院、通所のため運転する場合に受けられる福祉です。
自動車税、自動車取得税が全額減免になります。
※但し、納付期限内に手続きが必要です
【申請方法】
申請手続きは県税事務所にて行い、必要書類等は該ね以下の通りですが確認してから手続きをしましょう。
・障害者手帳
・免許証
・印鑑
・納税通知書
・運転者、所有者の住民票
障害者、運転者の状況により変わるので事前に確認して申請手続きを行う。
携帯電話料金の割引
割引料は契約している会社によって異なる可能性があります。
申請手続きは契約会社の窓口にて行いますので、必要書類(障害者手帳など)を確認して出向いてください。
まとめ
人工透析は治療が始まれば一生続き、その労苦や治療費は膨大になりますが、幸いにも健康保険に加入していれば上記した福祉制度が利用できます。
そのメリットは医療費や薬代の大幅軽減、福祉費の支給、各種利用費の割引など驚く程の厚みのあるものとなっています。
若い時には健康保険の有り難みを大して感じていなっかたですが、高齢になり家内が重大な病気になって初めて有り難く思い助かっています。
本音は人工透析を回避できれば良かったのですが、今現在の腎臓病医師は「人工透析を回避するため頑張ろう」と言ってくれることは殆ど皆無に等しいようです。
福祉制度は大変有り難い、でも人工透析は回避したかった!
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