慢性腎臓病の病院食は、摂取カロリーの設定、タンパク質・塩分・カリウム制限などが主な内容です。
この食事はカロリーを摂るために「白米ご飯」の量が多いのが特徴、血糖値の上昇が起こり易いのです。
従って、腎臓には良くても糖尿にはマイナス効果、自宅においては病院食は踏襲できず、血糖値の上昇を抑える方法が必要なのです。
目 次
腎臓病の病院食は血糖値が上昇し易い!
慢性腎臓病は糖尿病の合併症の一つでもあり、糖尿病患者がかかり易い病気です。
糖尿病の方は血糖値を下げる食事が基本でですが、腎臓病を併発すると病院では腎臓食が主体になり、摂取カロリーの設定、タンパク質・塩分・カリウム制限などの食事に変わります。
ところがタンパク制限はカロリー不足になりやすく、これを補完するため「白米ご飯の量を増やす」のが通常行われる病院食です。
白米ご飯は糖質量が高く血糖値を上げる食べ物であることは誰もが知っていることですが、腎蔵の悪化を防ぐためにはやもう得ない判断です。
ただ、ご飯を増やさなくてもカロリーを維持する食べ物もありますが、病院食では予算や特別な料理は作れないことは解ると思います。
腎臓病と糖尿病に適した食事
病院食をそのまま自宅で適用すると腎臓には良くても、糖尿の人は血糖値が上昇してインスリンの注射は避けられません。
例え、インスリン注射はやもう得ないとしても、出来れば血糖値の上昇を防ぎたいのは一般的な思いだと思います。
だったら「白米ご飯」に変わる糖質の少ない食べ物や、血糖値の上昇が少ない食べ物に置き換えればいいと思うのです。
これが病院では出来なくても、自宅では出来るのでご紹介していきたいと思います。
白米ご飯を別の食材に置き換え血糖値の上昇を防ぐ事例
白米のご飯は価格が安く日本人の主食として用いられ、添加物も含まれない優良食品です。
しかし、白米ご飯の糖質量はご飯100gに対して35.6gと結構高く、血糖値の上昇を促進する食べ物です。
よって血糖値の上昇を抑制するには、低糖質や血糖値の上昇がしにくい食べ物に置き換えることが必要になります。
白米ご飯の一部を「低糖あんこ」に代替え
今は多くの低糖質食品が販売されており、糖尿病で甘党の方のため「低糖あんこ」も販売されています。
ご参考⇒低糖あんこ
例えば、上記の画像の中には低糖質あんこがあり、このあんこ100gに対して糖質量は僅か1.4gの含有量で、熱量は106キロカロリーです。
白米ご飯の熱量は100g当り168キロカロリーなので、ご飯を50g減らす場合は、
低糖あんこ(g)=50g X 168 ÷ 106 = 79
このような計算をご飯を減らす分の40g、30gと計算しておけば、必要に応じた低糖あんこ量を置き換えることが出来ます。
玄米ご飯の活用による血糖値の上昇を抑える
玄米が健康食であることは広く知られており、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
食物繊維は白米ご飯の約6倍、ビタミンEは12倍など驚くほど多く含まれています。
そして、食後血糖値の上昇度を示すGI値は、白米ご飯が「88」、玄米ごはんは「55」と大幅に低く、血糖値の上昇を抑えることが出来るのです。
私は腎臓病にはなっていませんがクレアチニンが僅か基準より高めなので、白米と玄米を1/1でご飯を炊いて食べており、必要に応じて市販の玄米ごはんパックを購入して食べるようにしています。
これが血糖値やクレアチンを下げる効果があるのか試しているところです。
まとめ
腎臓食は摂取カロリーを適正にするため「ご飯」を増やす傾向にあり、それが血糖値の上昇を引き起こすことに繋がります。
これを防止するには、低糖質の食べ物や血糖値の上昇を抑制する食材をご飯に置き換えることが必要です。
今回は、その食材として「低糖あんこ」や玄米ご飯をご紹介しましたが、人の好みは様々なので自分に合った食材を諦めず探して行くことが大切だと思っています。
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糖尿病でも低糖あんこは血糖値を上げないので有難いです!