糖尿病合併症で入院6ヶ月-最初の病院選びのミスか転院6回の経緯

糖尿病合併症で緊急入院した家内は、ほぼ6ケ月後に退院するまで6回も転院を繰り返す羽目になり、入院期間は長くなるし費用面でも大きな浪費をすることになりました。

なぜ、このようなことが起こったのか、いまから振り返ってみると最初の病院選びに私のミスがあったように思います。

スポンサーリンク

病気入院の種類と病院選びのミス

例えば、足を骨折した場合は、一般的に整形外科の専門病院に入院し、手術をして退院の経緯で終わります。

しかし、糖尿病で重症になると合併症に至り、幾つもの症状(糖尿病、壊疽、糖尿病網膜症、腎臓疾患、膀胱炎、etc)を併発することになります。

このような場合は、何人もの専門医の診察が必要となるので、多くの医療科を持つ総合病院で全てを診てもらうのが理想です。

そうすれば転院など一度もせずに治療が受けられ、診察や検査データーなどの情報も共有出来るので、入院期間の短縮及び医療費の節約にもなります。

しかし、私たち家族は最初の入院を総合病院では無く、整形外科系の病院にしてしまったミスにより、とんでもない転院を繰り返すことになったのです。

日本の病院には最初に入した病院が基幹になる「しきたり」がある?

私は2月末に家内の左足に壊疽が有るのを見て、直ぐ病院に行くことを決めましたが、この時点で糖尿病合併症で幾つもの病気を併発しているとは気が付かず、整形外科系(内科も有り)に行けばよいと思ってしまいました。

実はこれがミスの全てであり、後で思えば救急車で一次救急の総合病院に駆け込めば良かったのです。

整形外科に駆け込むことがミスとは思わずA病院の治療を受けた結果、院長先生から即入院して足の切断は免れないと説明がありました。

しかし、この病院では切断は出来ないので、M総合病院に転院して切断手術を受けてくださいと言われ、これが1回目の転院となりました。

もうお分かりだと思いますが、このA病院が入院の基幹病院になるのが日本の病院の「しきたり」であり、今後の病状によって他病院への転院はA病院を起点に行われることになりました。

糖尿病合併症の病状と6回の転院経路

2月末にA病院に入院した家内は、8月末の退院までの約6ヶ月間に次のような転院経路を辿りました。

A整形外科病院→M総合病院(壊疽の足切断手術)→A整形外科病院に戻る→
H総合病院(胆嚢摘出手術)→A整形外科病院に戻る→
H総合病院(胆嚢摘出後症候群で嘔吐・下痢)→A整形外科病院に戻る→自宅へ退院

このように糖尿病合併症のような幾つもの病気(糖尿病、壊疽、糖尿病網膜症、膀胱炎、etc)を持っている場合、最初の病院選びを間違うと何度も転院を繰り返す羽目に落ち入るということです。

このシキタリは、MとHの総合病院がほぼ全ての医療科を持ち治療能力があるにもかかわらず、A病院に依頼された病気のみしか治療しないという事が問題だと私は思っています。

この仕組みは、検査データの共有化がなされないので検査回数の増加となり、A病院は得意分野以外の治療も行うことになり、入院期間が伸びることにも繋がったと思います。

更には、薬は処方したが転院時の申し送りが曖昧で、転院先の病院ではいつまで飲み続けるのか判断出来ないこともあり、問題も幾つか出ています。

これは患者の入院疲労の増大にもなり、医療費の無駄・増大にも繋がっています。

胆嚢摘出後症候群の処置が悪く約2ヶ月入院期間が伸びた

家内はA病院に入院中の4月末に胆嚢炎が見つかり、5月1日にH病院に転院して「胆嚢摘出手術」を受けることになりました。

手術は翌日の5月2日に行われ無事成功し5月11日にA病院に戻りました。

しかし、手術のほぼ3週間後の5月23日から嘔吐と下痢が始まり、これが実に6月末まで続いたのです。

これは胆嚢摘出後症候群といわれる症状の一つであり、H病院とA病院がこの治療についての連携の悪さと、A病院の得意分野以外のため家内の消耗はとても大きかったのです。

これもしきたりの弊害ではないかと私は思っています。

結果、A病院は数種類の薬を処方しましたが効果が無く、家内の衰弱がひどくなる一方なので、私はH病院での治療を申し出て7月2日にH病院の消化器内科に転院しました。

この間、短期間で血液検査、胃カメラ、大腸内視鏡検査が両病院で行われ、衰弱した家内の負担は大変なものでした。

しかし、胃にも大腸にも嘔吐・下痢の原因となるものは見つからず、A病院が処方した数種類の薬の副作用が原因であることが判明し(H病院が文章で私に回答)、それを止めたら家内の嘔吐・下痢が治る結果になりました。

そして、また基幹病院へ7月23日に転院し戻ることになりましたが、この2ヶ月はまったく無駄な期間であったと思いますし、この2ヶ月分退院が遅れたと思っています。

いわゆる「しきたり」の弊害を私たちはモロに受け、家内の体への影響は計り知れないものがあり、入院治療費や諸費用(おむつレンタルなど)で約30万程度の出費増になりました。

でも、これって訴えられないですよね(泣き)

病院選びの教訓

複数以上の病気が予想され、更に緊急性を感じたら「救急車で総合病院に駆け込む」ことに躊躇しないことです。

そして、家内のような転院を繰り返さないよう願うものです。

【おすすめの記事】

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする