2型糖尿病の合併症で入院・手術をした重症患者は、退院後の血糖値目標を幾つにすれば良いのでしょうか?
そう、それは将来の再入院を防ぎ、安心して生活出来る目標値でなければなりません。
この状況に直面した私たち夫婦は、約1年の闘病生活から空腹時血糖値を129以下、HbA1c:6.4以下を目標値に設定しました。
2型糖尿病の血糖値の目標を幾つにするか?
2型糖尿病で合併症(足の壊疽、網膜症)を発症した家内は、糖尿病でも重症の部類に入ります。
実際には足の切断手術、網膜症手術をして、ほぼ6ヶ月の入院を経ていますので、退院後に更なる悪化を防ぐことが最重要課題となりました。
よって、それを実現するための血糖値目標は、とても重要な位置づけとなります。
一時は空腹時血糖値が550まであった家内の目標血糖値
2019年2月末の家内の「空腹時血糖値は551」、その後の治療によって6ヶ月後は160台になり退院しました。
しかし、病院からは退院後の目標値は示されなかったので、私たちは自から目標値を作り取り組むことにしたのです。
その背景には、病院の看護士が糖尿病で再入院するのが70~80%居ると言っており、私たちは決して戻どらないと決意し、戻らないため目標値を作ったのです。
合併症を悪化させず再入院しないための空腹時血糖値
糖尿病学会では、合併症を引き起こさない一つの目標として、HbA1cが7.0以下と示しています。
しかし、このHbA1cは自宅では測定できないので日々の目標にはできません。
そこで日々の目標値は、自宅で測定できる「空腹時血糖値」にして、その数値は健康者(109以下)のやや上の129以下にしました。
この目標値であれば、これまでの経験からHbA1cも6.4.0以下になり合併症の予防が出来ると考えています。
なお、本来なら健康者と同等の空腹時血糖値109以下に出来ればいいのですが、これは非常に難しいので上記にしました。
まとめ
糖尿病になってしまった人にとって一番重要なことは、今以上に悪化させないことであり合併症を発症させないことです。
しかし、不幸にも合併症を発症してしまった場合は、今後は二度とそれ以上悪化させないことです。
では、それを実現するには何が必要か、それは日常生活で血糖値の目標を定め自己管理を徹底していくことだと思います。
これに伴い私たち夫婦は、空腹時血糖値の目標を「129以下」と定め、家内は病院退院後の8ヶ月目に達成し、合併症の悪化も無く穏やかに過ごしています。
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