糖尿病から人工透析に至り透析歴2年の家内、この間に多くの副作用を体験しましたが、誰かの参考になればとまとめました。
人工透析における副作用は、頭痛・かゆみ・感染・出血など幾つも有り、初期段階で知っておけば予防できるものもあります。
目 次
人口透析治療を始めて体験した副作用
人口透析は糖尿病や高血圧などの合併症で腎臓機能が低下して必要になる治療、いろいろな副作用が出てきます。
透析中の頭痛
頭痛は透析者に多い副作用ですが、これは血圧低下のスピードに脳の反応が遅れて起こると言われています。
これは動脈硬化症と関連して引きおこる副作用ですが、殆どは数時間後に治まります。
透析中の血圧低下で気分が悪くなる
透析開始前の血圧が150~160でありながら透析中に100~110ぐらいまで低下することがあります。
透析は血液の水分を抜き取り老廃物を排出する治療ですが、血管内の血液量が減少していくスピードに対し血管の収縮スピードが追い付かないことにより起こります。
これにより気分が悪くなることが時々ありますが、症状は殆ど数時間で消滅します。
薬の副作用
透析患者の殆どは種々の薬を服用していますが、薬は副作用は大なり小なり副作用があります。
以下に家内に発症した副作用を記載します。
薬の副作用によるかゆみ
「かゆみ」は透析患者に多い副作用だそうです。
家内の場合は、背中・腕・足などに出ていて「かゆみ」を抑えるため毎日ヘパリンクリームを塗っています。
ヘパリンを塗ることで少し治まるようですが、症状が治る気配はなく一生続くのかと可哀そうで仕方ありません。
薬の副作用による皮膚剥離
ステロイド薬を長期に使用すると皮膚菲薄化(薄くなる)副作用が有るようですが、家内は吐血テープを剥がした時に皮膚がめくれて出血しました。
この治療にリンデロンVs(ステロイド入り)処方、あまり使いたくない薬でしたが出血が無くなった時点で抗生物質薬に変え治しました。
感染予防にステロイド薬は有効ですが長期使用は避けなければなりません。
看護師の技術不足と思われる
透析病院にいる看護師の全てが高レベルであるわけではなく、時には医療ミスとは言えないレベルのトラブルを犯すことがあります。
透析後の出血
透析針はけっこう太いので透析後の止血処置が不十分だったりすると出血します。
家内が透析を開始する前に病院案内がありましたが、その時に患者さんが血を垂らしているのを見てビックリしましたけど、同じことが家内にも起こりました。
吐血テープの貼り方が緩かったと思いますが、家内には数回起きました。
透析針跡の感染症
透析針跡の感染症は、針で傷ついた部分が不衛生で細菌が入り感染したものです。
透析後は針跡の止血処置をしますが、それを剥がした後の清潔度が悪いと感染することがあるので要注意です。
手を清潔にしたり患部を清潔に保つことが感染予防に繋がります。
家内は1回感染したことがあり、ステロイド及び抗生物質にて治すことが出来ました。
これは一概に看護師のミスとは言えず、患者側の患部を清潔に保つ意識不足もあると思います。
その他
原因がイマイチ不明な副作用もあります。
皮下出血(内出血)
透析針を刺す腕に皮下出血が多量(5cm x 20cm)に発生しビックリしたことが有ります。
看護師長は「皮膚が薄いのではないか」と言っていましたが、どうなのでしょうか?
対策としては、その部分は針を刺さないようにして回復を待つようにし、ほぼ1.5ヶ月で皮下出血は消えました。
今後、その部分で針を刺すようになったら皮下出血が再発するのか気になっています。
まとめ
人工透析には種々の副作用があり上記したように家内も多くの副作用を経験しました。
これらの副作用による痛みや精神的な苦痛は本人以外は測り知れないものがありますが、それでもしっかり生きようとしている姿をみて介護を頑張ろうと思っています。
実は私も糖尿病ですが、家内を反面教師にして種々の予防策を講じたお蔭で糖尿病の合併症には至らず済んでいます。
糖尿病は健康診断などで早期に発見すれば怖い病気ではありませんが、手遅れになると手足の壊疽での切断、眼の網膜症で視覚障害、腎臓症での人工透析などの重病になりますので要注意です。
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